女性と防災
2024年3月10日
「地域の多様性を防災力に生かす ~日本語を母語としない方との協働をレゴをとおして考えよう~」 (広島大学防災・減災研究センターオープンディスカッション2023と協働開催)を開催しました。
【要旨】
日本国内での在留外国人は年々増加しています。広島県も同様で、令和3年度には在留外国人数は5万人を超えました。広島は一大観光地であり、海外からの訪問者も多く地方市町では、外国人労働者も多くなっています。そこで今回は、レゴブロックを使ってみんなにとって理想の避難所を考える事で、さまざまな文化を背景としている方々の多様性を理解し、互いを尊重していくための機会を設けました。
プログラムのチラシはこちら
プログラムの前半は自治体のアンケート結果を発表し、その後広島大学(日本語教育学)の小口悠紀子(こぐち・ゆきこ)准教授による講義とワークの説明がありました。家族連れや外国人も含め約40人が参加しました。
後半のレゴを用いたワークショップでは子供たちとの会話もはずみ、参加後のアンケートでは「レゴを使い楽しく学ぶことができた」「レゴでのアプローチにより対話が生まれた」などの感想がありました。
イベントの様子が2024年3月10日にテレビ広島で放映されました。
テレビ広島放送リンク
3月11日に読売新聞に掲載されました。
男女共同参画視点からの防災~地域でつながる取り組みへ~
(2023年2月12日(日)2年ぶりの対面にて、セミナーを実施しました。)
報告書は こちら
【要旨】
現在、全国においても、各自治体は国の男女共同参画視点の防災ガイドラインを踏まえ様々な取り組みを進めています。女性が防災に取り組んでいる地域もあります。広島ではいかがでしょうか。地域の事例から、女性が防災に貢献するために何ができるか皆さんと考え直してみませんか。
プログラムの前半は自治体の取り組み状況を独自調査した結果を発表していただき(ひろしまNPOセンター香川恭子さん)、国の「男女共同参画視点の防災ガイドライン」策定委員長の浅野幸子さんからコメントをいただきました。
香川恭子さん 「男女共同参画視点での防災・避難所運営に関する自治体アンケート」
浅野幸子(減災と男女共同参画研究推進センター共同代表)さんからは、アンケートを踏まえてのコメント、また国内でのケースを例に、マイクロレベルでの活動例をご教示いただきました。浅野さん、どうもコメントありがとうございました。
中盤で、女性防災ネットワーク、防災士の玉木尚子さんに「女性が防災士として地域でできること」、広島県自主防災アドバイザーであり防災士でもある西井田紀宏さんに「家族で話し合ってみた“男女共同参画視点の防災”」、レンタルスペース&古民家の五嶋陽子さんに「西日本豪雨災害後の地域のつながり”古民家活動を通して“」というタイトルで発表をしていただきました。
玉木尚子さん 発表スライド
五嶋陽子さん 発表スライド
西田井紀宏さん 発表スライド
最後にグループに分かれ、グループ毎に、現在の課題や、これから誰とどのように取り組みたいか、そして女性だけではなく、さまざまな方が地域の防災に様々な形で、取り組みを進めるために必要なことなどを議論し、何が自分にできるかを明確にしました。
取り組みがNHK広島 2023年2月12日に放映されました。
https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20230212/4000021273.html
子どもが安心して暮らせるコミュニティを作ろう!
(2022年2月11日 終了しました)
【要旨】
毎年、毎月のように繰り返される災害。災害で、命は助かっても環境の変化により、こどもにとって安全な生活、こころをふくめた健康がおびやかされることも多くあります。このプログラムを通して、こどもが安心して暮らせる地域について、みなさんと考え直してみませんか?
プログラムの前半は宮崎大学医学部看護学科の原田 奈穂子氏をお迎えして、「人道行動における子どもの保護の最低基準」というタイトルで講演をしていただきました。後半はワークショップを行いました。
災害など緊急支援の現場で、子どもたちが危険にさらされることなく安心・安全に過ごせるために、支援者はどのような点に気を付ける必要があるのか等をわかりやすくお話していただきました。
プログラムのチラシはこちら
地域に住む、さまざまな方たちの避難や福祉避難所を考えてみよう!(2021年 2月11日開催 終了しました)
【要旨】
頻回に起こる日本の災害。災害の犠牲となる多くの方は、非災害時においても、生活に配慮が必要となる方が多くおられます。このプログラムを通して、地域にすんでおられる さまざまな方の災害時の避難や避難所に関して、皆さんと考え直してみませんか?
プログラムの前半は、湯井恵美子(ぬくいえみこ)氏を講師にお迎えして、湯井氏が日頃から取り組んでおられる、障がい児者のいのちをまもるための防災減災、魂を守るための創作活動のお話をお聞きしながら、後半はグループでの話し合いをみなさんと進めていきたいと思います(先着40名様 参加無料です)。
プログラムのチラシはこちら
半日のプログラムでしたが、講師の湯井恵美子氏をお迎えして、地域で生活する障がいを持つかたとの具体的な避難の方法など、普段できるだろうと思い込んでしまう行動や、その行動に対する気配りを、学ぶことができました。地域で災害から「誰も取り残さない」ということを達成するには、このような日頃からの「当たり前」としてみてしまうような色眼鏡をとることも大切だと感じました。
後半のワークショップでは、オンラインでグループに分かれグループワークで、それぞれのスローガンを創作しました。
参加者からの投票によって選ばれた、ベスト3です。
1位:1G 自分から伝えよう助け合いの精神で、向こう3軒両隣
2位:5G みんなでタスキ合おう
3位:2G 命を守るには近所づきあいから。ヘルプと声を上げよう。
参加者のみなさま、お疲れ様でした!
広島における女性の防災取り組みへのエンパワーメントを支えるためにその効果的なプログラムとは?(2020年開催)
【要旨】
日本の防災における女性の役割、その昨近の変化、どこに向かってゆくのか。地域の実践と共に、行政での動きの理解を深めるために女性と防災の分野でも全国的に活躍されている講師お二人をお招きします(午前)。午後からのワークショップでは、参加者同士の交流を深めつつ、災害での支援経験がある方もない方も含めて、現在での課題整理やその解決策を共有し、このプログラム参加者からのメッセージ発信を目指します。
プログラム報告書は こちら
プログラム概要
- * はじめに
* 池田恵子氏(静岡大学教育学部、静岡大学総合防災センター 教授)
「ジェンダー視点から見る防災の現状と課題」
- 資料ファイルはこちらからどうぞ(無断掲載・転用はお控えください)
講義Part1
講義Part2
- * 神原咲子氏(高知県立大学看護学部 教授)
「西日本豪雨における倉敷市真備町での女性たちとその後」 - 資料ファイルはこちらからどうぞ(無断掲載・転用はお控えください)
講義Part1
講義Part2
日時: | (9:30受付開始) |
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場所: | 広島大学 霞キャンパス 保健学科棟 講義 203号室 ワークショップ 301号室 |
参加費: | 無料 (ワークショップは、先着40名様) |